8Kタイムラプスの撮影と海霧ロケ

8Kタイムラプス撮影機材

メインカメラとしてa7Riii+ZEISS Batis 25mmを使用しています。しかし、ヨリが欲しい場合は中望遠のマクロを使います。
ただし、中望遠以上のレンズを使用したタイムラプスは風や地面の振動もブレにつながるので、撮影条件を慎重に検討しなければ、結果として使えない素材だけが残ってしまうことがあります。
そして、外部電源。撮影時間と外部気温を考量し、余裕のあるバッテリーパワーでカメラをサポートします。
最後にリモートコントローラー。無線のリモートでもタイムラプスは可能ですが、万が一無線が切れたりするとリスクが伴うため、有線接続が安心できます。
雨天時は、これらの機材を長時間にわたり雨から守るためのカバーを取り付けます。

月の出から朝日そして海霧

全ての条件を満たすために、気象、天体、地形を把握しなければなりません。
それでも海霧に関しては、前日からの湿度と気温、そして当日の風などの条件が完璧でなければ出現しません。
今回のロケでも3回目でようやく成功するくらい、出現率の低い被写体でした。
撮影当日は月の出前のAM4:30スタンバイ、AM4:50インターバル撮影開始。
13s間隔で5H予定です。編集後はUHDの30fpsにてオンエアする予定。
真っ暗の中、フォーカスを合わせることになりますが、必ず日が昇った後のことまでを考えた構図とフォーカス設定を行う必要があります。
セットアップ時の気温はマイナスなので、外部電源のバッテリーが冷えすぎないように対策してあげる必要があり、今回はホッカイロとレンズケースで保温。
空が徐々に明るさを増す毎に、細かくISO、絞り、シャッター速度をマニュアルにて調整。
ここを雑にしてしまうと、後の編集時にノイズだらけということにもつながります。
さらに、番組制作の際に前後で使用するカットが決まっている場合は、それらのテイストに合わせた設定で撮影します。
絞りすぎ、シャッター速度の上げすぎは、映像にした時にパリッと感が出てしまうので、質感はここでも調整するようにします。
撮影時間の5H、露出が安定するまではカメラにつきっきりとなり、安定してからも必ず状況を確認し続けます。
撮影終了後、データのバックアップはもちろん、Rawデータの編集には数日間を要します。
これが、私たちの行うタイムラプスです。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください